砂嵐の秘密

砂嵐。

それは、田舎の風物詩。

道路には降り積もった砂が山になり、ひどいときには車の運転中に前方が全く見えなくなります。

農場の事務所は隙間が多いせいか、砂嵐の度に室内が埃まみれに。

今日も、砂嵐のせいで玄関を中心に砂埃が降り積もっています。

この砂ぼこりの原因は、強い風によってまきあげられた畑の土です。

日本における一般的な農業の常識では、畑に草、いわゆる雑草がないことがきれいな畑。手の入っている良い状態の畑とされています。

そんな、きれいな畑が乾燥しているときに大風が吹くと砂嵐は発生します。

近隣に住む人は迷惑です。

風によって土が飛ばされると畑の土は減ってゆき、だんだんと畑は低くなっていくので農家さんも困ります。

きれいな畑。良い畑とされているんですけどね・・。

でも、大風が吹いても砂嵐にならない畑もあるんです。

それは、一面を草で覆われている畑です。

前述した通りの一般的な常識では「悪い状態の畑」となるのですが、その畑の生産者は狙ってその状態にしています。

「自然農法」「循環農法」と呼ばれる農法で栽培している生産者さんです。

写真は原っぱではなくて、畑です。

草・虫・菌(微生物)と協力関係で野菜を育てます。もちろん有機栽培です。

居心地のいい、とても気持ちの落ち着く畑です。

慣行栽培の一般農家さんはゾッとするかもしれませんが・・。

この畑では、一般農業常識では理解できないことがたくさん起こります。

でもそれは不思議なことではなくて、あたりまえの「自然の循環」なようです。

春に向けて

まだ寒い日が続きます。

ですが、

ふと空をみると、なんとなく日差しが強くなってきたように感じている今日この頃です。

畑を観察すると、ちょこちょこと草が芽を動かしています。

春が近くなると、野菜の作り手の方々は、そわそわバタバタ。

我々の畑でも、少しずつ準備が始まっています。

冬の間お世話になった野菜達に見切りをつけて、春を迎える準備中。

堆肥をまいて、トラクターで耕うんしています。

収穫できるものはそのまま残して、きれいに耕しました。

にぎやかな春を迎えるために。

白一色

先日の雪で困った方も多いのではないでしょうか。

私も困りました。

降り出してから1時間も経たずして、道路にも雪が積もってる。

これはまずいと思い、出荷予定だった野菜をあわてて荷造りして宅配便の営業所へ向かいました。

普段は往復20分ほどの道のりですが、立ち往生している車があったりと思うように進めず、帰ってきたのは2時間後。

大変な思いをしましたが、無事に帰って来れました。雪の日は無理をしてはいけないことを痛感した日でした。

そして、畑は?というと・・。

翌朝の写真ですが、野菜は見事に埋まりました。

レタスの霜よけトンネルもつぶれてしまいました。(残っているトンネルの左隣の畝ですよー)

もう、あきらめモードですよ。

雪が降ったのが1/14。下の写真は、やっと雪が解けた畑の画像。

この写真を撮ったのが1/21。

雪が解けて畑に入れるまでに掛かった時間は一週間(笑)

もう、どうしようもないです。

自然にゃかないません。

ニンジンコンテスト

農場から野菜を出荷しているレストランがあります。

レタス・ルッコラ・ラディッシュ・カラシナ・ニンジンなどを使っていただいているお店です。

先週、そちらのお店から、「毎年恒例で販売しているニンジンジュースの試作をするのでサンプルが欲しい」とのオファーがあったので、さっそくサンプルを送ることに・・。

我が農場での一般的なオレンジニンジンは2種類。

画像中、色が濃くて形もきれいな右側の品種と、大きめサイズの左側の品種。

おススメは、左側の大きめニンジン。

ニンジンコンテスト?には、この2種類の他に、もう一軒の農家さんが栽培した4種類。

合計6種類のそれぞれ品種の違うニンジンがエントリーしました。

残念ながら、コンテストには立ち会えなかったのですが、

なんと!?

めでたく満場一致で、当農場おススメのニンジンが選ばれました。

本っ当に、嬉しかったです。

お店のスタッフさん全員が同意見で、「すごく甘い」「美味しい」と評価してくれたとのことで、私も、自信がつきました。

「Ritz’n」スタッフの皆様、ありがとうございました。

この「おススメニンジン」は、もちろん我らがDGにも出荷していますので、是非ご賞味ください。

あっ! DG店舗で「おススメニンジン」を販売するのも面白いかも?   っていうのは、調子に乗りすぎかな???

お客様のご要望があればですけど・・。お求めをご希望の方は、DGスタッフまでどうぞ!!

甘くて美味しいですよ!!

甘い香り

なかなか咲かず、もうダメかと諦めていたのですが・・。

とうとう咲いてくれました。

想像していた時期よりも、はるかに遅い開花でした。

実は、球根を購入した業者さんに「咲かないんだけど、どうなってるの?」と、泣きを入れていたんです。

改めて紹介します。

「サフラン」の花です。

花の中心から出ている真っ赤な3本の雌しべ。

この雌しべを収穫します。

ピンセットを使って収穫した雌しべを乾燥させて保存します。

現在、農場だけではなく店舗の方でも乾燥中ですので、ご覧になりたい方は是非どうぞ。

サフランはどんな料理になるのでしょうか?

やっぱりアレですかね?

また紹介します。。。